ルーキー達を振り返る その①
こんにちは。
以前も新戦力を振り返ると題して振り返っていたのですが今回は、昨年のルーキー達にフォーカスして見ていきたいと思います。今回はドラフトされた2人を振り返りたいと思います。
最近数シーズンはPOには進めるも1回戦で敗退が続きましたが、昨シーズンはプレイインには進むもあと一歩届かない結果となりました。
その結果、2015年全体11位マイルズ・ターナー以来のロッタリーピックを獲得し、クリス・デュアルテを指名することとなります。
クリス・デュアルテ
1人目は13位で指名されたデュアルテです。
ドラフトクラスでも1,2位を争うシューターで、高いシュート力に24歳と年齢を重ねていることもあってか、高い完成度を評価されている選手です。ドラフト後にはペイサーズの後であったウォリアーズが指名を予定していたとの情報も出るなど複数の球団からの期待値が高かったことが伺えます。
サマーリーグでは4試合プレイし、18.3P4.0R3.8A2.5B1.8Sとオールラウンドに活躍し、確率面も優秀で45.6FG%,3Pも48.3%と効率よく活躍しました。
シューターという触れ込みながら、得点能力はもちろんながら高いハンドリング能力とDF能力も発揮。
レギュラーシーズンも、開幕戦から、シーズンハイとなる3P6本を含む27得点を記録し、即戦力ルーキーとして開幕から活躍を続けていきます。
オールスターまでの前半戦終了時までについては以前まとめいるので今回は簡単にはなりますが、ぜひ見ていただけると幸いです。
後半戦は怪我に苦しみ7試合しか出場がありませんでしたがRSを終えて
13.1P 4.1R 2.1A 43.2 FG% 36.9 3P%と立派なルーキーとして優秀な成績を残し、オールルーキーチームに選出されました。
最近のPOを活躍しているチームは、クレイ・トンプソンやデズモンド・ベインのように優秀なPGとサイズの優れた、攻守に活躍出来るSGを並べてお互いに短所長所を補完しているケースが多いように感じるので今シーズンはあまり見ることの出来なかったハリバートンとのバックコートコンビで来年から活躍する姿をたくさ見せてほしいですね。
アイザイア・ジャクソン
そして、もう一人はドラフト当日にラッセルウエストブルックを中心とした大型トレードを含む、複数のトレードを行い22位指名権を獲得し、アイザイア・ジャクソンを指名します。(厳密には指名後にトレードという形ですが)
ドラフト前の時点でペイサーズは先ほど紹介したクリス・デュアルテを指名した13位と2巡目指名の54位と60位しかもっていなかったのですがアイザイアジャクソンは1巡目後半から遅くとも2巡目前半で指名が予想されていたので指名は無理な立場でありましたが先ほどのトレードで指名に至りました。ドラフト指名の直前のトレードであったため意表をつかれた指名となりましたが、事前のプレドラフトワークアウトに参加していたので、トレードの前から指名するチャンスを虎視眈々と狙っていたのかもしれません。
センターとしてはやや小柄な208cmですが、マイルズ・ターナーより長い226cmのウィングスパンを持つビッグマンながらビッグマン離れした運動能力を持ち合わせ、確率はまだまだながら癖のないスムーズなシュートフォームで即戦力の触れ込みだったデュアルテとは逆に荒削りな素材型といった印象でした。豊作と言われていた21年のドラフトクラスでなければもっと早く指名されていた可能性はあったと思うので22位まで残っていたのは、ラッキーだったのではと感じました
サマーリーグでも1試合あたり16分の短い出場時間ながら9.2P 5.6R(2.2OR)3.0Bと優れたスタッツを残しました。ブロックは印象的でサマーリーグ1試合のブロックタイ記録である7ブロックを記録し、強烈なインパクトを残しました。
しかし優れた面もある一方、FG%は41.9%試投数が少ないながら3P%14.3% 3.4PFを記録するなど課題も顕著に現れたサマーリーグとなりました。
レギュラーシーズン開幕後は、初めて10分以上プレイした試合は開幕から32試合目でジャクソン自身がプレイした8試合目で怪我もありなかなかまとまった時間プレイする機会がありませんでした。その後も怪我もありなかなかプレイタイムが伸びない中Gリーグでも4試合プレイしリバウンド総数が30ながらDR、ORが15で同数というなかなか強烈な数字や3Pをで5本パーフェクトで沈める試合があるなど少ない試合の中でインパクトのある活躍を見せました。
その後、チームに合流後も十分な出場時間が得ることができたのは年が明けた1月中旬頃で、少ない時間からですがコンスタントに試合に出場できるようになります。
1月20日の試合ではジャクソンは15得点7リバウンド3スティールを記録、この試合では、デュアルテも27得点7リバウンド3スティールと2人揃って大活躍を見せ、将来を期待させてくれる印象的な試合の1つとなりました。
Chris Duarte
— Alex Golden (@AlexGoldenNBA) 2022年1月21日
27 points
7 rebounds
3 assists
3 steals
0 turnovers
Isaiah Jackson
15 points
7 rebounds
3 steals
1 assist
0 turnovers pic.twitter.com/O9oWcKTU5J
1月31日の試合では、シーズンハイとなる26得点10リバウンドを記録。この試合のインパクトもさることながら、この1つ前の試合では6ファールで退場し、満足にプレイ出来なかったのですが、しっかりと次の試合は修正し、1つのファールも犯すことなくキャリアハイとなる活躍を見せ学習能力の高さも垣間見ることが出来ました。
その後、再び怪我で離脱している間に、サボニスとハリバートンを中心としたトレードは行われることとなるのですが、このトレード踏み込むに至る背景に、ハリバートンが獲得出来るというのも大きいと思いますが、直前に期待を上回るほどの活躍を見せてくれた若手達の存在も大いにあるのではないでしょうか。
ハリバートンとプレイすることもあってかダイナミックなアリウープやダンクを見る機会も多くなったように感じますが
completed alley-oop dunk shots
— Caitlin Cooper (@C2_Cooper) 2022年4月25日
2021-22 IJax in 504 MP: 19*
2020-21 Pacers: 8
2019-20 Pacers:10
2018-19 Pacers: 0
2017-18 Pacers: 3
2016-17 Pacers: 15
2015-16 Pacers: 12
2014-15 Pacers: 3
2013-14 Pacers: 10
*More than any Pacers team (!) since 2012-13 (26)
実際に過去数シーズンを振り返ってもシーズンに記録するペイサーズ全体のアリウープダンクの総数より504分の出場時間でのアリウープダンクの方が多いとのことでした。
数字にもあるとおりここ数シーズンはアリウープなんかの派手なプレーが少なく感じていたので、ハリバートンがパスし、ジャクソンやブリセットといったダンカー達が強烈なダンクを毎試合のように決めてくれると嬉しいですね。
トレード後の後半戦では、サボニスは移籍し、ターナーが全休することもありスタメンでの出場がメインで出場していくことになり、トレード後の16試合を21.2分の出場で11.4P5.6R1.0S2.2Bの成績を残します。特にブロックはもっと長い時間出場することが出来れば将来ブロックリーダーになることも可能な数字だと言えるでしょう 。(今季1位はジャレン・ジャクソンJrの2.3B)
気になった点は16試合中で2試合ファールアウトしており、4つ以上ファールした試合も8試合とこの問題を解決しなければ、今シーズンの様になかなかプレイタイムが確保できない試合があったり、終盤の肝心なところで出ることが叶わない試合も出てくると思います。将来的にインサイドのDFの中心になれる存在だと思うので是非改善していって欲しい所です。
また、現状シュート分布を見るにペイントでの試投数が7割を超え、実際に試合でゴール下での合わせやダンクなどでの存在感がありますが、それ以外のミドルレンジ〜3Pまでは成功率もですが試投数が少なく得点パターンの引き出しが少ないように思えます。それでも2桁得点を平均しているので素晴らしいと思いますが、来季以降は、リム周り以外での得点のパターンをどう増やしていくかがOFでの存在感につながっていくのではないかと感じる所です。
(緑:成功 赤:失敗)
ゴール下:146本 (71%)
ミドルレンジ:44本 (21%)
3Pt:16本 (8%)
現在20歳とチーム内でもで若く荒削りなジャクソンとしては、チームがこの時期に再建に入るというのは成長を我慢強く見れるという面では幸運だったのではないかと思います。まだまだ時間がかかるかもしれませんが、彼がセンターとしてチームの屋台骨的存在になってくれれば、強いチームになる近道の1つではないかと思います。勝手な理想ですが、ジャクソンが1人前になった時に、デュアルテが年齢的に全盛期を迎えれるみたいな感じになってほしい所です。
個人的にサボニス去った今、アイザイア・ジャクソンがチームで一番気になる選手なので順調に成長していってくれると嬉しいですね。
ありがとうございました。