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ルーキー達を振り返る その②

こんにちは、前回に引き続きルーキー達のシーズンを振り返っていきたいと思います。

今回は、ドラフト外ルーキーの2人について

デュエイン・ワシントンJr

ドラフト指名されることは無かったのですが、ドラフト後さほど時間が空くこともなく2way契約を結んだため、前からチームは目をつけていたのでしょうか。

191cmのPGとして登録されているワシントンJrですがプレイスタイル的にはプレイメイクよりはシュートをアグレッシブに撃っていくスタイルでシーズン序盤はGリーグでプレイしていたのですが、1試合平均19.1本のFGAを記録するなど、かなり強気にプレイしていた印象があります。また3Pの試投数が9.8本とFGの半数以上を記録するシューター気質がありました。

Gリーグ時はFG%37.6%、3P%31.5%と確率面に苦しみましたが、シュートを落としても撃つことを躊躇わないメンタリティーは素晴らしいように感じます。

11試合Gリーグでプレイしていたワシントンですが、ペイサーズのガードが怪我人が続出したことにより、12月の終わり頃よりペイサーズでプレイすることとなります。

それまでマッドアンツとペイサーズを行き来する間に、数試合ですがガベージタイムに少しプレイする機会があったのですがワシントンの5試合目の出場試合よりプレイタイムが激増。いきなり29分プレイすると、続く4試合続けて30分越えのプレイタイムを得て、この5試合で平均14.2点を記録します。怪我人多数でメンバー的に苦しい状況で能力を示したワシントンはその後、指揮官の信頼を勝ち取りローテーションの一員としてプレイタイムを獲得することとなります。

その後はベンチからの出場を中心に1月24日のペリカンズ戦では、3P7本を沈め。ルーキーによる1試合での3P成功数のフランチャイズ記録を更新します。さらに、2PとFTの試投もなく20得点した史上2人目のルーキーのようです。

そんな記録ずくめの活躍ぶりを見せるなど特徴的な試合もありますが、チームを再編成した2月11日以降の24試合で14試合二桁得点を記録するなど安定感のある活躍を見せ、この期間に3P%41.0%を記録し、確立面でもシーズン序盤から成長を示しました。

そんな活躍もあってか、4月に入り2way契約から本契約となります。これまでの活躍をみれば当然のように思えますが、本人としても契約問題に悩むことなく安心してオフを過ごせるのでそういった意味でも良かったのではないでしょうか。

現時点でチームの構成を見なおすと、来季も今季同様ベンチからの出場が予想されますが、シュートを積極的に撃っていくスタイルとシックスマン的役割は合うように思えるのでベンチから起爆材として活躍していって欲しいと思います。

ちなみにワシントンJrは今季48試合プレイし、総得点が473点でドラフト外ルーキーの中で1番多い総得点になり(2位が473点の、ルーキー全体でも20番目に多い総得点となります。Gリーグで10試合以上プレイしたにも関わらずこれだけ高い得点を記録したワシントンJrの来季には期待していきましょう。(平均得点でも9.9点で14位)

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テリー・テイラー

ドラフト指名を受けることはなかったのですが、ペイサーズとのキャンプ契約を結ぶこととなります。開幕ロスターに残ることはできなかったのですが、下部組織であるマッドアンツでプレーしていたテリー・テイラーは、Gリーグで驚異的なスタッツを残していたのを記憶しています。ワシントンJrやアイザイア・ジャクソンがGリーグでプレーしていた時期の試合を見ていた際に、2mに満たないアンダーサイズながらインサイドで存在感を放ち、当時は1試合あたり13リバウンドを平均し、Gリーグのリバウンドリーダーとなっていました。マッドアンツでは21番をつけていて左利きのサイズに劣るビッグマンというのがペイサーズ時代のサディウス・ヤングを彷彿とさせました。Gリーグで14試合をプレイし、18.9P12.1R(5.1OR)FG%67.4%と活躍を見せたことで12月にペイサーズと2way契約を結ぶこととなります。

年の明けた1月までは、プレーする機会に恵まれなかったのですが、1月最後の試合で15得点8リバウンドと活躍を見せます。次の試合では、スタメンを勤めていたアイザイア・ジャクソンが開始22秒で怪我で負傷交代するアクシデントに見舞われ、サボニス、ターナー、ゴガも試合の欠場が決まっていたため、センターが誰もいなくなったなか、テイラーが37分出場し24得点16リバウンドと大活躍し、チームの危機を救います。次の試合でも引き続き欠場したセンター陣の代役として38分出場し、初のスタメンながら21得点14リバウンド5アシストと大車輪の活躍を見せます。

不意に飛び込んできたチャンスで大活躍をみせたテイラーはここでプレイタイムを獲得していくこととなります。こうやって振り返るとトレードデッドラインの迫るこの時期に、デュアルテ、ワシントンJr、ジャクソン、テイラーのルーキー全員が大活躍をしていいます。チームの成績が上向かず、再建も囁かれていたなかでルーキー達の活躍は、再建に踏み切るに後押しとなったのではないでしょうか。

テイラーはシーズン中に少し面白い出来事があり、彼が活躍した際のインタビューでリック・カーライルHCがwhataever school Terry Taylor is from(テリー・テイラーの出身校がどこであろうと)とテイラーの活躍を賞賛した際に、彼の出身校であるオースティンピーについて言及したことで、大学が反応を見せ、テリー・テイラーが後日着用しているシャツを作ることになったそうです。

オースティン・ピーはカレッジバスケの中ではそこまで名の知れた学校ではなかったこともありこのような言及になったみたいですね。

Gリーグから這い上がり、活躍を見せたテイラーでしたがワシントンJrと同日に本契約を結ぶことになりました。

33試合プレイし、9.6P5.2Rを記録し、持ち前のハッスルでインサイドでの得点とリバウンドに悩むチーム事情と合致した活躍を見せてくれました。

ちなみに、総得点が318点でルーキーの中で28位でした。

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近年のドラフト指名に苦戦していて、中々ドラフト指名で獲得した選手がローテションに食い込めないここ数年だったので、去年のブリセットに続き、ドラフト外から活躍している選手が出てきているのは、再建の第一歩としては、良いスタートをきったのではないかと思います。

来年も無事にプレイタイムを獲得出来ると良いのかなと思います。

そういえば、大学時代、Gリーグと21番をつけていたテイラーは何故か32番をつけていますね。ペイサーズで誰もつけていないのになぜなんでしょうか?

ドラフトも近づいてきましたが、今年のルーキーの4人は全員チームのプレドラフトワークアウトを行なっているので、目玉のドラフト選手以外にも今年のワークアウトに参加している選手に注目してみるのもよいかもしれませんね。

 

ありがとうございました。