ペイサーズの3Pってどうなんだい!
こんにちは
最近の試合はシュートに苦しむ場面が多くなっているように感じます。
なので今回は、ペイサーズのシュート事情はどうなのかスタッツを元にみていきたいと思います。
下記 スタッツ参考
まず、1試合当たりのシュート試投数(以後FGA)ですが、89.5本でリーグ11位と比較的多くシュートを放っています。昨季(20-21)は91.2本でリーグ3位を誇ったFGAと比べるとやや減少していますが、HC交代に伴いPACEが下がっているので必然的に数字も下がっていると思われます。
次に、3P試投数(以後3PA)ですが今季は、36.5(15位)と試合を見ている印象に比べてそこまで高くなく、リーグ平均ほどですが、昨季と比べてみると昨季は、1試合当たりの3PAは34.0(18位)で1試合当たり2本以上増えています。
ここまで見ると、1試合当たりのFGAは減っているのに対し3PAは増えているため、実際に打っている本数以上に3Pを多く打っている印象につながっているのかと思います。
ここで気になるのは先ほども述べたように、シュートに苦しむ場面が多いということです。直近3試合は3P%が20%と低調でシュート力不足を感じることがあります。
3Pの確率面を見てみると今季は、33.4%(20位)と物足りなさを感じます。昨季は36.4%(17位)ということを考えると順位はさほど変わりませんが3%の差がありチームとして実際にシュートの不調に苦しんでいます。
詳しくゾーン別にみると、コーナー3を38.5%(15位)とまずまずですが、アーチ3は32.1%(23位)とこの部分の3Pに苦しんでいます。またアーチ3の試投数は1試合当たり27.5本(13位)と苦しんでいる部分での試投数がやや多くなっているのでアーチ3Pよりも比較的決まっているコーナー3Pを増やしていければ少しは改善できるかもしれません
HCも変わりシステム的な変更点もあるのでこれから上がっていく可能性はありますが、これからチームとして順位を上げていくには3Pをこれまで以上に決めることが必要になってくると思うので改善したいところです。
あんまり深堀り出来てないですが今回はこのへんで、やる気があれば個人に焦点当てたいと思います。
ありがとうございました。
TJ・マコネルの成績を簡単に見てみる
こんにちは
今シーズンも開幕して各チームともに少しずつ戦力の見極めが進んでますが、なかなか勝ち星をつかむことが出来ず歯がゆいシーズン序盤となっています。
怪我人がすでに出始め、ローテーションもなかなか固定できない現状ですが、昨日の試合でカリス・レバートが戦線に復帰し素晴らしい活躍を見せてことで希望も見えてきましたが、次の試合出場できるかは不明で、万全な状態になるにはもう少し時間がかかるかもしれません。
そんななか、少し気になる点は、TJ・マコネルがなかなか苦戦しているようにみえることです。試合数は少ないので参考程度ですが、成績を確認してみたいと思います。
下記に昨季と今季の成績の比較を載せているのですが、あくまで7試合時点での比較となります。
昨季は、69試合の出場で、主にベンチから26分の出場で8.6得点6.6アシスト3.7リバウンド1.9スティールと素晴らしい活躍をしています。
特に、アシストは36分換算で9.1アシストとリーグ上位の水準となっています。また、シュートの確率面も素晴らしく3Pはほぼうたないとはいえミドルレンジシュートを多投するスタイルで、ビッグマン並みのFG55%を誇っています。
アシストは、マコネルだけの力では記録できないため、単純に比較はできないですが、
今季はシュートに苦しみ、距離別の確率をみてもゴール下を除いた他のエリアで大きく確率を落とす結果となっています。
しかしながら、3Pのアテンプト数が昨季と比べほぼ倍増し、このペースでいけばキャリア最高のアテンプト数になり、プレイの幅を増やすためにシュートの傾向を変えている可能性もあり、その過程でほかのレンジシュートも感覚のずれが出ている可能性はあります。
また、同じくベンチから出場していたマクダーモットとのホットラインが移籍により崩れてしまったのも原因の一つかもしれません。
さきほども上げたように、3Pをほとんどうたないマコネルにとっては、コートを広げてかつオフボールで動き回ってくれる存在は重要なように感じます。
何より個人で打開するというより周りの選手を活かしていくタイプのプレイスタイルだと思うので、怪我人が戻り、レバートやデュアルテのようなシュート力のある選手が同じ時間帯に出てくれるとまた変わってくるように感じます。
成績比較(7試合時点)
スタッツ
G | GS | MP | FG | FGA | FG% | 3P | 3PA | 3P% | 2P | 2PA | 2P% | eFG% | FT | FTA | FT% | ORB | DRB | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | PTS | |
昨季 | 69 | 3 | 26.0 | 4.0 | 7.1 | 0.559 | 0.2 | 0.7 | 0.313 | 3.8 | 6.4 | 0.586 | 0.574 | 0.5 | 0.7 | 0.688 | 0.8 | 2.9 | 3.7 | 6.6 | 1.9 | 0.3 | 2.0 | 1.6 | 8.6 |
今季 | 7 | 2 | 25.4 | 3.3 | 7.3 | 0.451 | 0.3 | 1.3 | 0.222 | 3.0 | 6.0 | 0.500 | 0.471 | 0.0 | 0.3 | 0.000 | 0.1 | 2.6 | 2.7 | 4.9 | 0.7 | 0.3 | 1.7 | 2.0 |
6.9 |
距離別シュート
距離別 FG試投割合(%) | 距離別 FG成功割合(%) | |||||||||||
2P | 0-3 | 3-10 | 10-16 | 16-3P | 3P | 2P | 0-3 | 3-10 | 10-16 | 16-3P | 3P | |
昨季 | 0.902 | 0.331 | 0.341 | 0.188 | 0.043 | 0.098 | 0.586 | 0.654 | 0.545 | 0.554 | 0.524 | 0.313 |
今季 | 0.824 | 0.373 | 0.255 | 0.137 | 0.059 | 0.176 | 0.500 | 0.632 | 0.385 | 0.429 | 0.333 | 0.222 |
マコネルには、昨季苦しいところで何度も助けてもらいましたし、チームが躍進するためには活躍が必要な選手だと思うので、気長にとは言えませんが、怪我人が戻ってくるくるころには、復調してくれると嬉しいです。
ありがとうございました。
3試合目にしてついに、、、
こんにちは
NBAが開幕し数日たちましたが、ペイサーズはというと2試合続けて1点差と点差上は惜敗でしたが2試合とも勝てる可能性が十分にあっただけに悔しさが残りました。
そんななか、OTの疲れもの残るなかワシントンからホームに移動し、B2Bでの試合となりました。
ホーム開幕戦となったこの試合ですが、相手は、前の試合でバックスをコテンパンにしていたヒート、タフな試合になることが予想されます。
1Q
いきなりダンカン・ロビンソンの3Pなどで5点リードされましたがそこからお互いに決め合うなかで、デュアルテが躍動、タフなシュートを続けて決め最初の9点中7点を沈め良いスタートをきりました。
この試合は全体を通してですが、前の試合まではなかったルーズボールやORなどのハッスルの面で頑張りが見えてきます。少しずつ、各選手の良さというのが出てき始めます。
ベンチから出てきたラムが3連続で3Pを決めリードは4点、スコアは26点となりました。
ブログドンのタッチが良くない中でリードを奪うことが出来たのは幸いでしょうか。
最終スコア 28-24
2Q
マコネルーサボニスのアリウープでスコアし始まった2Qでしたがベンチから出てきたヒーロのシュートとジミーにゴール下で立て続けにリバウンドを拾われエンワン2点差に詰められますが、ここからラムの4本目の3Pと今季はじめてしっかりと時間をもらえているブリセットのドライブにより7点差なりヒートはたまらずTO。しかし勢いは止まらずブリセットの2本決めてここまでで最大の12点差リードとなります。
ヒートの速攻時にブログドンがタックルをしていまいフレグラント1、攻守で目立つことがなかなか出来ていません
ここからは10点前後の点差で一進一退でお互いにスコアしあう展開が続き、10点差で2Qが終了
最終スコア 56-46
4Q
64-63とペイサーズの1点差で始まった4Qはゾーンで開始しますがあっさりとインサイドのモリスにパスを通され早々に逆転されます。
この試合ファールトラブルに陥っていたターナーがチームで4Q初めてスコアしますが、そのあとすぐにファールしてしまいベンチに下がります。
ヒーロがベンチからOFの脅威としてPnRやプルアップで得点に絡んできます。
6点差とやや点差を広げられたところでブログドンのミドル+マコネルの十八番である画面外でのスティールからのブログドンのエンワンで1点差で詰め寄ります。
タイムアウトでベンチに戻るデュアルテに先輩たちが声掛けしているシーンが目立ちます。疲れからかシュートがあまり決まっていないので何かしらアドバイスしているのでしょうか?
ロングリバウンドやルーズボールでブリセットが頑張っているシーンが続きます。前2試合ほとんど出番のなかった彼ですが、昨季の10日間契約時のスタメン抜擢時の活躍といい自分の価値を示す場で自分の良さを発揮できる彼の勝負強さには驚かされます。
残り3分で1点差で負けている場面でブログドンがエンワン、ヒーロの3P。ブリセットの3Pと怒涛の展開が続きます。残り1分30秒で再びブリセットが3Pを試みたところでファールをもらえましたがここで2本続けて外し、1本決め3点差となりました、次のポゼッションを守り切れましたが、ペイサーズのOFでブログドンが早い時間での痛恨のTO、その直後、ヒーロの3Pで同点。うーんもったいない
86-86 これまでの2試合と異なりロースコアでの展開となります
ジミーのドライブをブロック、続けてミドルをブログドンが守りきります。リバウンドを抑え10秒ほど残っていましたが、タイムアウトとるかとらないかで時間を浪費してしまい、残り3.8秒から再開 うーんもったいない
サイドラインからのインバウンドでデュアルテに対し、ブログドンとサボニスがスクリーンをかけてコーナーでの3P、かなりタフにチェックがあり惜しくも外しましたが、ブログドンが不調だったとはいえ3試合目にしてラストショットを託されるルーキーもなかなかいないのかなとも思えます。
そんなこんなで2日続けてOTとなりました。心臓が持たない
最終スコア 86-86
OT
サボニスがスイッチしミスマッチのジミー相手にポストでごり押し2点先取します。
ジミーのアリウープで同点とされますが、再びサボニスがスイッチしミスマッチのジミー相手にポストで攻めます。先ほどより強いプレッシャーでシュートを落としてしまいますがブリセットが、サボニスに元からマッチアップしていたアデバヨがスイッチでゴール下から離れないといけなかったことによりインサイドが手薄となったゴール下でORからねじ込み再び2点差
ヒーロのTOによりペイサーズポゼッションとなりブログドンがヒーロを攻めFTを獲得ししっかり2本沈め、4点差
ジミーが3Pのフェイクからドローファールをもくろみますが新ルールによりノーファール 新ルール万歳
次のポゼッションでデュアルテが3P時にファールを受けしっかり3本とも決め7点差、ヒートのインバウンドでのパスミスによりペイサーズボール、返しの攻撃でブログドン→サボニスラインでしっかり決め残り1分40秒で9点差となり勝負ありとなりました。
最終スコア 102-91
まとめ
3試合目にしてようやく勝利することが出来ましたが正直、前日のOT移動ありでB2Bとかなりきつい条件がそろっていたので勝利は難しいのではないのかと思っていましたが蓋を開けてみるとヒートのシュートが入らない事にも助けられる形でしたが無事勝利をつかむことが出来ました。
試合的にはこれまで2試合連続で28得点していたブログドンが不調、今季平均20得点を超えていたターナーのファールトラブルとアクシデントもありましたが、不調だったラムの短時間での爆発とブリセットの攻守の活躍と新たな光を見れた素晴らしい試合だったと思います。
Carlisle on Oshae: "He's a good player. Not playing him in Charlotte was a mistake. Tonight we needed something special off the bench. He was active."
— Tyler Smith (@TylerSmith_ISL) 2021年10月24日
カーライルHCもブリセットを開幕戦より起用しなかったことを悔やんでいたそうなので次の試合からも活躍してくれる姿が見れそうです。
次の試合はバックスと再び厳しい試合になるかと思いますが勝てると嬉しいですね。
何より選手は2日間大変お疲れだと思うので、移動もないのでしっかりやすんで貰いたいです。
ありがとうございました。
ペイサーズの今シーズンは
こんにちは
長いようであっという間にも感じたオフが終わり、ついに今日NBAは開幕しました。
今回は簡単ですが今シーズン、個人的に注目していることについてまとめてみたいと思います。
1 選手はそろうのか
直近の数シーズン、怪我に見舞われ事が多く、チームとしての力を最大限発揮することが出来ていないペイサーズですが、昨シーズンは顕著にそれがでて、PO出場をのがしてしまいました。
今シーズンも、開幕前にサムナーの全休、ウォレンの復帰時期が不透明なまま、レバートやマーティンが開幕戦に出れない。ブログドンやホリデー、ラムがプレシーズンの段階で怪我と引き続き怪我に苦しんでいます。
今シーズンを戦っていく中で上位を目指すなら多少の欠場は仕方にないと思いますが、長期離脱や全休レベルの怪我が起こると苦しくります。その面は、長年NBAでの経験のあるリック・カーライルがプレイタイム等の管理をしっかりしてくてることに期待していきたいです。
2 ルーキーの活躍
怪我人が多かったなか、プレシーズンで明るい話題もあったのですが、一番はクリス・デュアルテの活躍でしょうか。
ルーキーながらベテランのような落ち着きを見せ、シューターという前評判通りのシュート力に加えて、クリエイト力、ハンドリングもありおまけにディフェンスでも力を存在感を発揮していました。現時点で今年のドラフトクラスで一番スキルのある選手なんではないかと思います。
前シーズンに主に、ベンチからチームに勢いをもたらしてたマクダーモットの抜けた穴を埋めることが出来る子も知れないそう思わせてくれるような素晴らしい選手でした。
それに加えて、アイザイア・ジャクソンも素晴らしい才能を持った選手になるポテンシャルを持った選手でプレシーズンでも長くはない時間でしたが、ペイサーズにないアスレチックな能力を持ち、すでにアリウープを何本か決め観客を沸かせていました。
個人的には、彼にはスケールの大きな選手になってほしいので、ペイサーズで出場できないぐらいなら傘下のGリーグチームである、マッドアンツでプレイタイムを多く与えてほしいと思っていましたが、リバウンド面などのチームの問題も含めると思った以上にプレイタイムをもらえると感じました。
3 トレードの可能性
ブログドンが先日、契約延長をしたことで憶測の域でしたが、ベン・シモンズをブログドンとトレードで獲得しようとしているという可能性は契約延長した選手はトレード出来ないため完全になくなりました。
しかしながら、リーグ全体でスタープレイヤーが集まる傾向にあるなかで、ペイサーズはスターパワーという面で劣ります。もし勝ち星を重ねることが出来たなら、スター選手を獲得を目指したトレードの話がまた出てくるかもしれません。
現ロスターでできれば戦い抜きたいですが、ここ数シーズン歯がゆいシーズンが続いているので思い切った勝負にでる可能性はあるのかと思います。
まとめ
オフから開幕まで、そして今も、いろいろと問題はありますが、成績も大事ですが、今シーズンこそは健康にシーズンを戦い抜いてくれると嬉しいです。そのうえでPOに出られると何よりです。
久しぶりにブログをかいたので今回は簡単にはですが、シーズンも開幕するので、試合の感想なども次から書いていければと思います。
ありがとうございました。
ジェレミー・ラムについて考えてみる
こんにちは。
なんとなくペイサーズの今後のロスターについて考えていたところ。レイカーズがジェレミー・ラムをトレードで獲得の可能性があるという報道が出ていため。ジェレミー・ラムにについて短めですがかんがえてみたいと思います。
まず。ジェレミー・ラムは、3年契約の最終年で10.5M。
ペイサーズでの1年目19-20シーズン、46試合出場し、42試合でスターターを務め、12.5得点を平均し、ビクター・オラディポが怪我で離脱していたチームの得点面で貢献しました。しかしながら、シーズン途中にラム自身も大けがを負い全休となりました。
そして、20-21シーズンですが、昨シーズンのけがの影響でシーズン開幕には間に合いませんでしたが、しばらくして復帰し、けが明けにも関わらず、昨シーズンに引き続きけがで苦しんでいたチームを4割を超える3P%と94.7%のFT%で10.1得点し、主にベンチからの貴重な得点源として活躍しました。
〇他チームから見たジェレミー・ラムの魅力
・ジェレミー・ラムは得点力に優れるガードで20分ほどの短い時間で二桁得点できる実績もあります。
・C&S、プルアップともに確率が良く、2Pは50%、3Pもほぼ40%近くあり、メインハンドラーとしてもハンドラーの横に置いたとしても得点力を期待できます。
・10.5Mとスタッツから考えると安めのサラリーかつ、残り1年の契約のためトレードで獲得しやすい。
〇考えられるペイサーズがトレードする場合のメリット、デメリット
●メリット
・ガードのポジションにすでにローテーション内の選手が多くいる(ブログドン、レバート、マコネル、サムナー、ラム、ホリデー)
・上記に加えてガードに今年の1巡目クリス・デュアルテがおりプレイタイムを確保できる
・対価として、ほかのポジションの補強もしくは将来の資産を獲得できる。
●デメリット
・昨シーズンのようにけが人が多く出た場合に選手が足りない場合がある
・クリス・デュアルテがある程度活躍できなかった場合に選手層に不安が残る
簡単にはですがまとめてみると、ペイサーズサイドからするとトレードを急ぐ必要はない思います。しかし、デッドラインまでにトレードする可能性はあると思います。
シーズンが始まりデュアルテがある程度計算できるようならトレードを考えてみてもいいと思いますし、多彩な攻めを出来るラムの代わりが簡単に見つかるような選手だとも思えないので慎重に考えてみるのが良いのかなと思いました。
ありがとうございました。
ペイサーズのドラフト、FAでの動きを考える なぜアーロン・ホリデーを指名権とトレードしたのか?
こんにちは、
先日からドラフトそしてFA契約期間が始まり連日、続々と正式に契約が決まっています。ペイサーズは、交渉期間が始まり1時間経たずクレイグ、マコネル両名との契約が報じられました。その時点で、トレードやストレッチを用いることで動くことは可能ですが、大方のロスターは固まったと思われます。
サマーリーグが開催され、後のキャンプに向けての契約等もありますが、今回は、サマーリーグ前時点でのオフシーズンの動きを考察してみました。
メインとなるのは、ドラフト当日に行われたトレードとそのトレードがもたらしたFAへの影響です。今回はソース等なく筆者自身で予想したものなので間違いがあるかもしれませんが読んでいただけると幸いです。
今回、専門的な用語が所々出てきますので説明も要所で入れたいと思いますがcba manさんが説明されているnoteを読んでいただけるとより考えやすいかと思います。
〇 2021-22シーズン
・サラリーキャップ$112,414,000
・タックスライン$136,606,000
・ミッドレベル例外条項
フルミドル$9,536,000
ミニミドル$5,890,000
ルームMLE$4,910,000
まず、ドラフト以前のサラリーを見ていきたいと思います
サラリーは下記を元に計算しています(計算間違えてたらすいません)
引用元:
ドラフトの前日の段階でのサラリーシート
マルコム・ブログドン | $21,700,000 |
ドマンタス・サボニス | $19,800,000 |
マイルズ・ターナー | $18,000,000 |
カリス・レバート | $17,500,000 |
TJ・ウォレン | $12,690,000 |
ジェレミー・ラム | $10,500,000 |
ジャスティン・ホリデー | $6,006,420 |
アーロン・ホリデー | $3,980,551 |
ゴガ・ビターゼ | $3,098,400 |
エドモンド・サムナー | $2,320,000 |
キーレン・マーティン | $1,701,593 |
オーシェー・ブリセット | $1,701,593 |
13位ドラフトホールド | $3,749,520 |
(モンテ・エリス) |
$2,245,400 |
合計 |
$124,993,477 |
ペイサーズは例年タックスライン超えた金額のサラリーを払っていない事とコロナによる財政難もあるため、今回は、タックスラインを超えないものとして考えます。
当時のペイサーズのロスターは2way契約を除き、無保証、チームオプション含め13人が21-22シーズンの契約を残している状況でした。そのためあと2人とオフ以降も契約が可能となります。
2021-22シーズンのサラリーキャップは$112,414,000でありペイサーズはこの時点でペイサーズはサラリーキャップを超えたチームとなっていました。タックスラインは$136,606,000なので、タックスまでの金額は$11,612,523です。(以下11.6Mと表記)この額は実質的な補強可能額です。
キャップスペースを持たないチームなので、バード権等を持たないFAとの契約手段はミッドレベル例外条項(今回のサラリー状況であればエプロン未満のためフルミドル約9.5Mまでを使用可能、)、BAE約3.7Mとベテランミニマムです。
※エプロンとはハードキャップ時に(フルミドルやサイン&トレードで選手を受け取った際になる)超えられない額で21-22シーズンは約143Mです。
チームが再契約をすると望んでいるとされていた、TJ・マコネルとダグ・マクダーモットはそれぞれ、アーリーバードとフルバードの資格を持っているため(アーリーバード権には上限はありますが)サラリーキャップに空きがなくとも再契約することが可能です。しかし、ProFitX(AIによるサラリーの算出)によると、再契約の予想額はマコネルが7M半ば、マクダーモットが12Mほどと予想されています。(両選手の活躍などから今回はこの金額を大きくかけ離れたような金額で契約することはないと想定します)しかし、その金額で再規約すると20M近くになり11.6Mを大きく上回る結果となっています。 これを踏まえると、両者ともに残すことはほぼ不可能という予想が出来ます。(少しメタ的な話になりますが、マコネルは初年度8M弱の4年35.2Mマクダーモットは例年のシューターの高騰もありますが初年度13.3Mの3年42Mと予想より少し高いですが両者ともに、ProFitXの予想と近い額で再契約を結んでいます。)
いくつかの再契約のシナリオを考えれられますが、両者を残すパターンを除外し、マクダーモット残留に動いた場合、マコネル残留に動いた場合、両者残留しない場合で考えようと思います。
・マクダーモットの残留に動くパターン
11.6Mという額で残すというのは難しいことですが相場の13Mより低い額ですが10Mで再契約することが出来れば残りを1部のベテランミニマム選手でロスターを埋めることが可能です。しかし、ベテランミニマムでマコネルと同等のレベルの選手を獲得できる保証はありませんし、主なオフの補強手段であるミッドレベル例外条項を使わない結果となり、オフの動きとしては戦力の補強どころか現状維持という点でも良いとは言えません。
・マコネル残留に動くパターン
再契約を7.5Mの相場に近い額でしたとすると4.1Mほどミッドレベル例外条項を使用可能となっています。この4.1Mという額はBAEを除いたミッドレベル例外条項の3種、フルミドル約9.5M、ミニミドル約5.8M、ルームMLE4.8Mすべての額を下回る額となっています。つまり、ミッドレベル例外条項を使用出来る全てのチームとのサラリーでの条件面で劣っていることになり、補強でチームが必要としている人物がいたとしても獲得できる確率は低くなると考えられます。
逆に、ミニミドルと同じ額の5.8Mでマコネル以外のFAと先に契約したとすると、マコネルとの再契約に使える額は、5.8Mとなります。そうなった場合、マコネルには、ミニミドルを使用できるチームは5.8Mまで、フルミドルを使用できるチームは、9.5Mまでの額をオファーをすることが出来るので残留は難しくなるでしょう。どちらのパターンを取ったとしても残留と補強を両立させるのは難しく思えます。
・マクダーモットとマコネルを残せなかった場合
11.6Mをフルミドル+ミニマム契約もしくは、フルミドルを分割して使用し、選手を2人獲得することが主になるかと思います。(ほかにも手段はありますが)どちらも、良くても現状維持が精一杯で避けたい最悪のパターンだと思います。
どのパターンであってもドラフト前の状況では、チームの戦力を維持するのは難しいことのように思えます。
そのような背景があり、ドラフト当日のトレードは行われたと思われます。簡単にはですが、ペイサーズ、ウィザーズの各々のトレードを行うことでのメリットを考えてみます。(実際は5チームでトレードは行われていますが、ペイサーズ目線から書いているのでトレードに関わっているウィザーズ、レイカーズの3チームのみで)
・保有していた2巡目指名権2つを2回のトレードで1巡目指名権に変えた。
・13位の指名権でガードのデュアルテを指名したため、ロスターのガード過多でロスターの整理
・対価で選手を受け取らない事によりサラリーを削減にすることが出来る。
・指名権と複数の選手でスターであるウエスブルック獲得
〇ウィザーズ(アーロン・ホリデー、ペイサーズ保有の31位指名権+他チームより複数選手)
・同じトレードでウエスブルックをレイカーズに送っていてPGの層が薄くなったため22位である程度実績のあるPGかつ31位を獲得できる。
自分はレイカーズ、ウィザーズファンではないため詳しくはわかりませんが、上記のようなメリットがあると考えられます。
ペイサーズ側から見ると、昨シーズン不調であった、アーロン・ホリデー+54位と60位の指名権で22位に変えています。
豊作年といわれている年の1巡目指名権に加え、ホリデーの来シーズンのサラリー約4Mを22位のルーキスケール、約2.4Mまで減ることで、約1.6Mのサラリーカット
ドラフト後のサラリーシート
マルコム・ブログドン | $21,700,000 |
ドマンタス・サボニス | $19,800,000 |
マイルズ・ターナー | $18,000,000 |
カリス・レバート | $17,500,000 |
TJ・ウォレン | $12,690,000 |
ジェレミー・ラム | $10,500,000 |
ジャスティン・ホリデー | $6,006,420 |
ゴガ・ビターゼ | $3,098,400 |
エドモンド・サムナー | $2,320,000 |
キーレン・マーティン | $1,701,593 |
オーシェー・ブリセット | $1,701,593 |
クリス・デュアルテ(13位) | $3,749,520 |
アイザイア・ジャクソン(22位) | $2,451,120 |
(モンテ・エリス) | $2,245,400 |
合計 | $123,464,046 |
トレード後、タックスまでの額は、約13.1Mまで増加しました。この動きにより、トレード前に比べ、マクダーモット、マコネルどちらかとは、再契約出来る可能性は上がった状態でFA交渉を迎えることが出来ました。
実際には、マクダーモットはサイン&トレードでスパーズに移籍となりましたが、年平均14Mの契約だったのでペイサーズの状況では、条件面で折り合いはつかなかったのですが、マコネルと7.5Mで再契約、クレイグとは約4.9Mで契約しました。
この2人との契約はドラフトでのトレードが無ければこの額のままであると0.8M足りず契約することが出来ていなかったことを考えると1.6Mのサラリー削減できた一連の動きは素晴らしいものだったと思います。そういった動きをドラフトで誰を指名するかなど考えながら、すぐ後に控えたFAにむけ、サラリー調整もこなすフロント陣の凄さというのが今回感じ取れました。
FA解禁後のサラリー
マルコム・ブログドン | $21,700,000 |
ドマンタス・サボニス | $19,800,000 |
マイルズ・ターナー | $18,000,000 |
カリス・レバート | $17,500,000 |
TJ・ウォレン | $12,690,000 |
ジェレミー・ラム | $10,500,000 |
ジャスティン・ホリデー | $6,006,420 |
ゴガ・ビターゼ | $3,098,400 |
エドモンド・サムナー | $2,320,000 |
キーレン・マーティン | $1,701,593 |
オーシェー・ブリセット | $1,701,593 |
クリス・デュアルテ | $3,749,520 |
アイザイア・ジャクソン | $2,451,120 |
TJ・マコネル | $7,500,000 |
トリー・クレイグ | $4,878,049 |
(モンテ・エリス) | $2,245,400 |
合計 | $135,842,095 |
アーロン・ホリデーを指名権に変えるトレードは一見するとペイサーズ側に不利なトレードという意見が散見されましたとが、サラリーの動きや、その後のFAを見てみると評価が変わってくるかもしれません。少なくとも筆者は、FAで契約した 2人の選手と契約の額をみて、トレードがペイサーズ側にとっても素晴らしい動きであったと確信しました。
ちなみに、22位で指名された、アイザイア・ジャクソン君は保有していた54位や60位で指名するのはほぼほぼ無理なことですし、1度目にトレードアップした31位でも難しいと思われますが、しっかり事前にワークアウトをしていたので、もともと目を付けていて、事前に獲得するためのトレード案をいくつも用意しているのかもしれません。サマーリーグでも能力の片鱗を見せているので、ただのサラリー調整のためだけのトレードではないと感じました。 彼の活躍にも注目してみるとよいかもしてません。
長くなってしまったのでこの辺にしたいと思います。読んでいただきありがとうございました。
ペイサーズがトーリー・クレイグと2年契約を結びました
TJ・マコネルに続いて、新たにFAのトーリー・クレイグと2年総額10Mで契約を結びました。
Free agent F Torrey Craig has agreed to a two-year, $10M deal with the Indiana Pacers, his agents Dave Spahn and Austin Brown of @caa_sports tell ESPN.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) 2021年8月2日
契約内容は
1年目$4,878,049
2年目$5,121,951
とのことです。
個人的にナゲッツ時代より好きな選手だったので契約できたことがうれしいです。
ニーズとしてもペイサーズにぴったりなんではないでしょうか。こちらもTJ・マコネル同様に活躍を期待しています