ペイサーズについてのブログ

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ペイサーズの20-21シーズン part2 RSの大まかな流れを振り返る編

こんにちは

前回は読んでいただきありがとうございました!

とても励みになります。

今回は、前回のオフの動きの続編と題してRSを簡単にですが振り返ればと思います。

よろしくお願いします。

 

試行錯誤のプレシーズン

 コーチ陣を一新し、新体制で迎えるRSを目前にしたプレシーズンを3戦全敗で終えました。

若い新人のHCなだけに不安は小さくはありませんでしたが、試合の中で昨シーズンとは違う戦術を試行錯誤していたり、多くのメンバーを試していたことから全敗という成績に反して希望はあるように感じました。

このプレシーズンの特徴としては、3試合とスモールサンプルですが3PAを1試合当たり42本と19-20シーズンのリーグ最少だった28本から大きく増やしていました。(結果的に20-21シーズンの3PAはリーグ18位の34本なのでプレシーズンほど放っていませんが、昨シーズンの30位より大きくランクアップしました)

 

波乱の幕開け?

プレシーズンを低調な成績で終えたため、チームの期待度としては、例年ほど高くは無かったと思えるペイサーズでしたが、開幕から3連勝を飾り、年内の5戦を4勝1敗と最高のスタートを切りました。(うれしい)

その後は、ウォレンが足の怪我から復帰し再び復帰時期未定(全休が発表されたのは確かデッドライン後なので)の足の怪我というアクシデントに見舞われましたが、少しペースは落ち着きながらも、順調に勝利を重ねていた1月中旬にあるwojことAdrian Wojnarowskiにより1つの爆弾が投下されました。

エースとのお別れ

少し時間を戻すと、シーズン開幕前よりペイサーズのエースであるビクター・オラディポは来夏(今年の夏)に取得するFAでペイサーズと再契約するつもりはないとの情報がリークされてました。

また、マイアミ・ヒートへの移籍を希望しているとの情報も流れ、開幕前もしくは、シーズン途中でのトレードが行われるのではないか予想されていました。

結果的には、オラディポと同じく契約延長を断りトレードでの移籍を希望しているとのリークのあったヒューストン・ロケッツのジェームス・ハーデンの大型トレードの一環として、ヒューストン・ロケッツに移籍することになります。(下記にリークが出たときのshamsさんのツイートを引用させていただいております。)

ペイサーズのエースのゴタゴタに巻き込まれる形でペイサーズにやってきて、チームのあり方が大きく変わる瀬戸際で現れたすぐさまエースとなり、チームだけでなくホームタウンであるインディアナの街を"This is my city"とまで言って背負ってくれた姿には感動しました。

思い返せば、2017-18シーズンにやってきて多くの感動的なプレーを見せてくれたオラディポには感謝しています。

1つ思い残すことがあるならば、あの大けがが無ければお別れすることはなかったかもしれないと考えると、とても残念で悔やみきれないですね。

話はそれてしまいますが、今シーズンは特に顕著ですが近年大怪我をする選手が多く、その怪我で選手のキャリアやチームの行く末を大きく左右される場合が多く感じます。完全に0にすることは不可能かもしれませんが、さらなるスケジュール調整等でなるべく怪我が減るとペイサーズとオラディポのようなお別れも減るのかなと思います。 

話は戻りますが、オラディポの移籍はトレードなので代わりにブルックリン・ネッツから後の中心メンバーの1人となるカリス・レバート君が移籍してきます。

 

 

トレードの勝者はどこ?

 トレードが行われるとトレードでどちらが得をしたのか、逆に損をしたのかを、トレードの勝者、敗者で分けられることがあります。

今回のトレードで、感情論抜きでペイサーズをどちらかにするならば、現時点で勝者であるといえます。現時点ではと限定するのは、このトレードには、多くの指名権が絡んでいるので、現時点で評価を決め切るのは難しいと思います。

しかし、今回のトレードで確実に言えるのは、トレードの際のメディカルチェックでレバートの腫瘍が早期に発見、対処することが出来、結果的にシーズン中に復帰することが出来たそれだけで勝者といえるのではないでしょうか。

(ちなみにトレードのメディカルチェックで今回のように不備が見つかった際は、キャンセルが可能ですが、今回は2巡目指名権を追加することでトレードを行いました)

レバートの腫瘍の事を除外しても、今回のトレードは、素晴らしい動きだったのかと思います。

契約面で残り1年で契約延長を拒否していたオラディポの21Mのサラリーを約16.2Mに節約した上に契約は22-23シーズンまで残っています。これは、FAが獲得しづらいペイサーズとしてはありがたいことだと思います。

また、正PGを務めるブログドンとの相性面がレバートのほうが優れていると感じ取れましたし、1.2.3番ポジションを務めることのできるレバートと1.2ポジションのみのオラディポではロスターに偏りのあるペイサーズの構成の関係から重宝しやすいため理にかなった素晴らしいトレードでした。

 

トレード後のペイサーズ

1月は、先ほども述べたように、レバートに腫瘍が見つかり、復帰時期未定の無期限の離脱となります。

同じくウォレンも無期限の離脱でいたので大きく戦力を削がれた形でシーズンを戦っていかなければなりませんでした。(この時期はめちゃくちゃ長く感じました)

そんななか、明るい話題もいくつかありました。レバートの手術の成功とジェレミー・ラムの復帰です。

ラムは、怪我明けのためか好不調の波がありながらもオラディポとレバートのいないポジションを主にベンチからの出場で二桁得点を平均する活躍を見せました。

しかし、どうしても離脱者の穴は大きく、中心選手の負担は大きくASに近くなると戦績も5割前後まで落ちてしまいます。

このあたりから、怪我人がさらに増えていき、シーズン終わるまで苦しむことになり、ますます苦しいチーム状況となっていきます。(コロナのプロトコルによる離脱はなし)

救世主の登場

トレードから約2か月たった3月中旬カリス・レバートが復帰します。

首を長くして待っていただけにうれしかったですね。

ちなみに、レバートはトレードの数試合前に43点取るようなハイパフォーマンスを見せていました。(この試合見てみたんですが相当すごかったです)よく出してくれたなーといった印象でした。

そんなこんなで復帰したレバートですが、さすがに最初の10試合程は離脱期間があったため確率面が良くなかったのですが、その後は、調子をとり戻し、ペイサーズでの試合で平均20.7得点と大活躍します。

シーズン終盤の順位争いをしていたウィザーズ戦では35P14Rと大暴れし、さらには、ラストショットを託される選手にまでなりました。結果は決めることは出来ませんでしたが彼が決めれないならしょうがないそんな気持ちまで見ているときになりました。そんな彼が来シーズンさらに飛躍してくれることを願いたいです。

シーズン終盤に現れた救世主といえば、オシェー・ブリセットでしょう。

カナダ出身の彼は、昨シーズントロント・ラプターズとその傘下のGリーグチームでプレイし、今シーズンはペイサーズ傘下のマッドアンツでプレーし2way契約とペイサーズと契約している選手が3名いる中輝きを放ち、オールGリーグ2ndチームにも選出されていました。

彼は、チームが怪我人に苦しんでいたシーズン終盤に2回の10日間契約を経て、本契約を結びました。ウイングが空いていたこともあり、スターターに抜擢され、攻守に積極的な活躍で見事に期待に応え怪我に苦しむチームの救世主となりました。

彼のような素晴らしい選手をシーズン途中で獲得できたのは幸運なことだったのではと感じます。

嚙み合わぬチームと会心の勝利

シーズンももう少しというところでペイサーズにはあまり嬉しくない噂がたち始めます。HCであるビョルグレンと選手たちに確執があるのではということです。

チームが勝っているときに見えないものが負けが込んで見え始めるというのはよく聞く話ではありますが、そういった噂の後に選手はHCを支持する意見もあったようなのでどこまで真実なのかはわかりません。

しかし、試合中に選手とコーチが対立するなどチームが正常であれば起こりえないことが起こったのも事実です。コーチが変わった今真実を知ることは出来ないですが、もう2度とそのような事起きない事を願いたいです。

そんなこんなで、どうにか9位でプレーイントーナメントに出場できたペイサーズでしたが、大活躍を見せていたレバート君がコロナのプロトコルに引っ掛かりプレーインの出場は絶望的になります。そんな圧倒的逆境の中、ペイサーズは今シーズンでのベストな試合の1つといってもいいような活躍を見せホーネッツを撃破。会心の勝利と呼ぶにふさわしいような試合を土壇場で見せてくれました。

その後、いろいろあり(割愛)シーズンを終えるのですがチームのポテンシャルを見れるいい機会だったと思います。

願わくば、来年こそは怪我なくPOに乗り込んでくれると嬉しいです。

 

まとめ

最後は駆け足になってしましたがRSの大まかな流れをまとめてみました。

他にも、サボニスのオールスターに選ばれるほどの活躍、マコネルの変則TD、などいろいろ書きたかったのですが長くなったので今回は割愛させていただきます。また機会あれば選手に焦点を当てたブログも書いてみたいと思います。

次は、英文の記事を翻訳したものを簡単にまとめたものあげてみようと思います。

もし時間あれば見てもらえると嬉しいです。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 (見にくいと思いますが参考までに)

ペイサーズ 個人スタッツ

 

 

   選手名 Age G GS MP FGM FGA FG% 3PM 3PA 3P% 2PM 2PA 2P% eFG% FTM FTA FT% ORB DRB TRB AST STL BLK TOV PF PTS/G
1 ドマンタス・サボニス 24 62 62 36 7.8 14.6 0.535 0.8 2.6 0.321 7 12 0.582 0.564 3.9 5.3 0.732 2.4 9.5 12 6.7 1.2 0.5 3.4 3.3 20.3
2 マルコム・ブログドン 28 56 56 34.5 7.9 17.5 0.453 2.6 6.7 0.388 5.3 10.8 0.493 0.527 2.7 3.2 0.864 1 4.2 5.3 5.9 0.9 0.3 2.1 2 21.2
3 ビクター・オラディポ 28 9 9 33.3 7.1 16.9 0.421 2.8 7.7 0.362 4.3 9.2 0.47 0.503 3 4.1 0.73 0.1 5.6 5.7 4.2 1.7 0.2 2 2.6 20
4 カリス・レバート 26 35 35 32.9 7.8 17.5 0.443 1.8 5.6 0.318 6 12 0.501 0.493 3.4 4.2 0.822 0.7 4 4.6 4.9 1.5 0.7 2.2 2.4 20.7
5 マイルズ・ターナー 24 47 47 31 4.4 9.2 0.477 1.5 4.4 0.335 2.9 4.8 0.606 0.557 2.4 3 0.782 1.3 5.2 6.5 1 0.9 3.4 1.4 3.5 12.6
6 ジャスティン・ホリデー 31 72 52 30.3 3.6 8.7 0.413 2.4 6.3 0.382 1.2 2.4 0.494 0.551 0.9 1.2 0.788 0.4 3.1 3.6 1.7 1 0.6 0.8 1.9 10.5
7 TJ・ウォレン 27 4 4 29.3 6.8 12.8 0.529 0 1.8 0 6.8 11 0.614 0.529 2 2.5 0.8 0.5 3 3.5 1.3 0.5 0 1 4 15.5
8 TJ・マコネル 28 69 3 26 4 7.1 0.559 0.2 0.7 0.313 3.8 6.4 0.586 0.574 0.5 0.7 0.688 0.8 2.9 3.7 6.6 1.9 0.3 2 1.6 8.6
9 オシェー・ブリセット 22 21 16 24.7 3.5 7.2 0.483 1.6 3.7 0.423 1.9 3.5 0.548 0.593 2.4 3.1 0.769 1.4 4.1 5.5 0.9 0.9 1 0.5 1.5 10.9
10 ダグ・マクダーモット 29 66 29 24.5 5.4 10.1 0.532 1.7 4.3 0.388 3.7 5.7 0.641 0.616 1.2 1.5 0.816 0.9 2.4 3.3 1.3 0.3 0.1 0.8 1.8 13.6
11 ジェレミー・ラム 28 36 8 21.3 3.3 7.7 0.435 1.4 3.6 0.406 1.9 4.1 0.459 0.529 2 2.1 0.947 0.7 2.9 3.6 1.5 0.9 0.6 0.6 2 10.1
12 アーロン・ホリデー 24 66 8 17.8 2.6 6.6 0.39 1 2.8 0.368 1.6 3.8 0.406 0.467 1 1.3 0.819 0.2 1.1 1.3 1.9 0.7 0.2 1 1.4 7.2
13 エドモンド・サムナー 25 53 24 16.2 2.8 5.3 0.525 0.7 1.7 0.398 2.1 3.7 0.582 0.587 1.3 1.6 0.819 0.3 1.4 1.8 0.9 0.6 0.2 1 1.7 7.5
14 ゴガ・ビターゼ 21 45 3 12.5 1.8 4.3 0.428 0.4 1.8 0.253 1.4 2.6 0.548 0.479 1 1.4 0.738 1.3 2 3.3 0.8 0.2 1.3 0.4 2.1 5.1
15 ジャカール・サンプソン 27 29 4 10.9 1.9 3.9 0.496 0.1 0.5 0.2 1.8 3.4 0.541 0.509 0.7 1 0.655 0.9 1.7 2.7 0.1 0.1 0.5 0.5 1.8 4.6
16 キーレン・マーティン 25 35 0 9.2 1.8 3.9 0.449 0.7 1.7 0.4 1.1 2.2 0.487 0.536 0.3 0.3 0.9 0.5 1.7 2.2 0.5 0.3 0.3 0.5 1 4.5
17 アミダ・ブリマー 26 5 0 5.8 1 1.6 0.625 0 0   1 1.6 0.625 0.625 0.6 0.6 1 0.4 1.2 1.6 0.2 0 1 0.8 0.8 2.6
18 カシウス・スタンリー 21 24 0 3.9 0.5 1.8 0.302 0.1 0.5 0.231 0.4 1.3 0.333 0.337 0.3 0.4 0.778 0.3 0.5 0.8 0 0 0.1 0 0.6 1.5
19 ジェーレン・レキュー 20 4 0 3 0.3 2.3 0.111 0 0.3 0 0.3 2 0.125 0.111 0.8 0.8 1 0.5 0.8 1.3 0.5 0 0 0 0 1.3
20 ライアン・ボウエン 22 6 0 2.5 0.2 0.7 0.250 0 0.2 0 0.2 0.5 0.33 0.25         0.2          0.2          1             0             0.5          0.5          0             0            

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